歌好きは皆様と一緒です。
【われは海の子】の歌は自信を持ってご披露もできるのでは。
海には夏がよく似合と思いませんか。
波頭(なみがしら)は光り輝きまぶしすぎます。
足元を見る。
「あつい~~。
お父ちゃんあつィ~~。
風呂よりあつい~~~。
立ってられない~。」
真っ白く、所によっては流線を描く綺麗な光輝く砂丘なのに。
「う~~ん、あつい~~」
「もうダメだぁ~~。我慢できない。あつさに負けたぁ~。」
涙が出そうででなく、もう出でしもうた。
背中をポンと父親が叩く。
「ウン!!」
その拍子に小さな足が白い砂にめりこむ。
涙顔の先には、黒色と青色の真ん中の色が、横一線に描かれている。
線を境に下には青々とした海、上には真っ青な空。
定規で線を引いたようで見事だ。
その線は、吹上浜から遠く串木野まで~~その先は判らない。
年を重ねて知った言葉は「地平線」。
「海の地平線」
「この先には何があるのだろう」
また海を見返す。
ここは東シナ海、鹿児島県 吹上浜。
故郷から10キロ先にある日本3大砂丘。
小学校の低学年ころ父親に連れられて行った夏の日の思い出。
なぜかこのシ~ンを思い出すのです。
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【われは海の子】♫(^^♪
1番
我は海の子白浪(しらなみ)の
さわぐ いそべの松原に
煙(けむり)たなびく とやまこそ
我がなつかしき住家(すみか)なれ
2番
生まれてしおに浴(ゆあみ)して
浪(なみ)を子守の歌と聞き
千里(せんり)寄せくる海の気(け)を
吸い(す)ひてわらべとなりにけり
3番
高く鼻つく いその香(か)に
不断(ふだん)の花のかおりあり
なぎさの松に吹く風を
いみじき楽(がく)と我は聞く
作詞者 宮原 晃一郎
作曲者 不詳
作詞者 宮原 晃一朗さんは、鹿児島県出身です。
この歌詞は少年時代、天保山公園から錦江湾を眺めた際の情景を歌ったものです。
天保山公園付近は埋め立てられて、現在は商業施設、ホテルが立ち並びます。
ただ、松原はしっかり残っており、当時の面影を語ります。
歌碑は祇園之洲(ぎおんのす)公園に建てられています。
あいにくの梅雨空で青空と桜島とは縁がありませんでした。
【我は海の子】の碑からの前、桜島フェリー
歌うのはいい。
実にいい。
歳を重ねたから恥ずかしい、自信がないなんて勿体ない、ナンセンス。
背筋をシャキッと伸ばして口にすると心も晴れるし健康にもいい。
ジャンルを問わず想いを込めて旅情、旅愁、里心に浸りましょう。
作詞者、作曲者とともに。